5/19【東京】現場で役立つ!看護師のための栄養ケア

【概要】
 急性期治療から高齢者のケアに至るまで,栄養管理は患者のアウトカムを左右する重要なケアの1つです。これまで低栄養の病態として,マラスムス,クワシオルコルなどが知られていましたが,近年,サルコペニア,カヘキシア,フレイルティといった新たな病態が注目されています。基礎疾患や炎症の有無などに着目した適切な管理について解説します。

 低栄養が進行すると,改善がより困難になり,患者のアウトカムも低下します。医師,管理栄養士だけでなく,看護師が低栄養とその合併症について理解することによって,早期発見やより適切な対応を行うことができます。低栄養を発見するためには,主観的包括的評価(SGA)や,MNAなどのアセスメントツールを正しく使い分けることが重要です。症例のデータなどを用い,実際にツールを使いこなせるよう,演習を行います。

 栄養摂取の方法として,経口摂取が最も生理的,かつ,基本ですが,経口摂取困難の症例では胃瘻や経鼻胃管などからの経腸栄養を,また腸管が使用できない場合は,静脈栄養を適切に使用することが大切です。その切り替えのタイミングや,関連する合併症などについて解説します。誤嚥性肺炎,下痢,C.difficile関連腸炎,高血糖,低血糖,電解質異常など,日常の業務で遭遇する合併症は,症例の予後を悪化させるほか,QOLも低下させてしまいます。

 超高齢社会を迎えた我が国では,入院患者の多くが高齢者です。高齢者は,動脈硬化,糖尿病,心疾患などの基礎疾患があることが少なくなく,合併症を発症するリスクも高くなります。脳血管障害などによる嚥下障害を合併することもあります。また,認知症の症例では,さまざまな理由で,食事を食べてもらえないことも少なくありません。このような背景から起こりうる問題とその対策も十分に把握しておくことが重要です。

 本セミナーでは,栄養管理の基本から最新の話題まで,今まで栄養のケアが少し苦手だった人にもわかりやすく解説します。笑いをふんだんに取り入れたセミナーですので,楽しく学んでください。また後半では,胃瘻の適応についてもあらためて考えみたいと思います。看護師のみなさんが胃瘻の是非をめぐって,医師と患者・家族の間で板挟みになってしまうようなことのないよう,国内外のさまざまなガイドラインなどもご紹介しながら適切なあり方を追求したいと思います。ご期待ください。


【講師からのメッセ―ジ】
 自分はもともと消化器外科医であったこともあり,医師になったときからずっと栄養管理に携わってきました。消化管の手術をした患者さんは,すぐには食事が食べられないために,中心静脈栄養や経腸栄養などを行わなければならないからです。その後,栄養サポートチーム(NST)が全国に普及するようになり,通常の病院でのNST,リハビリテーション病院でのNST,認知症に対応できるNSTなど,さまざまな形態のNSTに携わってきました。そんななかで思ったことは,栄養を通じて,看護師,管理栄養士,薬剤師,セラピスト,歯科医,歯科衛生士など,多職種のいい仲間がたくさんできたということです。
 しかし,看護師の方のなかには栄養について苦手意識を持っている方もいるようです。栄養はよくわからない…,難しい…,という声を聞くこともあります。実際はそんなことはありません。栄養は人間が生きていく基本です。誰だって,栄養を摂取しないで生きている人はいないのです。そして何より,栄養ケアは楽しいのです。合併症などで栄養が摂取できなかった患者さんが工夫により,栄養が摂取できるようになり,どんどん元気になっていくその様子を見ると,栄養ケアをやっていて良かったと思うことも少なくありません。そんな楽しさを,ぜひみなさんにお伝えしたいと思います。


【本セミナーの目標】
● サルコペニア,カヘキシア,フレイルティといった新たな低栄養の病態について理解し,適切な対応ができるようになる。
● 主観的包括的評価(SGA)や,MNAなどのアセスメントツールを正しく使い分けることができるようになる。
● 適切な栄養摂取ルートの選択法について理解する。
● 栄養ケアに関連する合併症とそれに対する適切な対応を理解する。
● 経腸栄養からの摂食嚥下リハビリテーションの実際の進め方について理解する。
● 認知症による摂食障害とその対応について理解する。
● 高齢者の胃瘻の適応についてあらためて考えてみる。

セミナー詳細

開催日 2018年5月19日(土) 申込み締切日 2018年5月16日(水)
開催エリア 東京都 料金 18000円
運営会社 株式会社医学出版 カテゴリ 看護管理

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